エボニック、新イノベーション戦略策定
エボニック インダストリーズは9月27日、新たなイノベーション戦略を発表した。業界におけるグリーントランスフォーメーションを推進している同社は、今回策定した新たなイノベーション戦略でサステナビリティ対応の強化を掲げ、研究開発活動の大部分を3つの新しいイノベーション成長分野に集中することで、2023年と比較して2032年までに15億ユーロの追加売上を目指している。
新たなイノベーション成長分野では、「バイオ由来ソリューション」、「エネルギー転換」、「循環型経済」を新たなイノベーションの成長分野として設定している。
「高精度バイオソリューション」では、バイオテクノロジーを駆使し、健康と生活の質の向上、エネルギーや資源の使用削減、生態系の保護に寄与するソリューションを開発。
「エネルギー転換促進」では、二酸化炭素をプロセスから出る排気ガスや直接空気から回収するソリューションなど、エネルギー転換を加速する技術を結集。
「サーキュラーエコノミーの実現」では、同社が取り組む循環型経済の実現に向けた全研究プロジェクトを統合。この分野では、材料サイクル構築のサポートを目的とし、顧客の循環型経済への移行を可能にする。
取締役会副会長ハラルド・シュヴァーガー(Harald Schwager)は、「エボニックの新しいイノベーション戦略は、サステナブルな製品や ソリューションが、どのように当社の今後の成長を強力に支え、同時にお客様のエコロジカル・フットプリント削減にどう貢献していくかを提示している」と述べる。