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エボニック インダストリーズは１月１日付で、シリカとシランの２つのビジネスラインの戦略的合併を行い、「スマートエフェクト（Smart Effects）」を発足させた。同組織は全世界で３５００人の従業員を擁し、新たな社内体制において「アドバンスド・テクノロジー（Advanced Technologies）」セグメントに属することになる。この合併により、両ビジネスラインの専門知識を活用し、顧客と地球環境のどちらにも利益をもたらす革新的なソリューションを提供する。
　
スマートエフェクトは、自動車・タイヤ産業、エレクトロニクス、消費者の健康と栄養、建築物の保護といった主要市場をターゲットとする。タイヤ産業では、シリカとシランの組合せはすでに成功を収めており、特に燃費効率と安全性を高めるグリーンタイヤの製造に寄与しているが、このような統合アプローチは、シリカとシランの併用、技術プロセス、資産ネットワークの継続的な進展に貢献する。
　
エレクトロニクス分野では、リチウムイオン電池、半導体、ディスプレイやその他の部品に不可欠な高純度シリカ、金属酸化物、シランを供給し、業界におけるグリーントランスフォーメーションをサポートする。
　
スマートマテリアルズ部門の責任者ローレン・ケルセンは、「この新しいビジネスラインの発足は、当社のシランおよび湿式・フュームドシリカに関する補完的な技術プラットフォームの資金調達力の強化に向けた戦略的ステップと位置付けている。当社の分子シラン化学とシリカ粒子設計に関する専門知識を組み合わせることで、カスタマイズされたポートフォリオアプローチにより、高付加価値で差別化されたソリューションを顧客に提供することができる」と述べた。また、スマートエフェクトビジネスラインの責任者エマニュエル・アウアーは、「化学とは、適切な配合や組合せを行うこと。今回の合併は、顧客との関係性を強化するだけでなく、主要市場におけるサステナビリティの推進にもつながる」と述べている。