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【決算】イサム塗料、増収増益を達成

イサム塗料(北村倍章社長)は5月10日、2023年3月期連結決算を発表した。売上高は前期比7・5%増の76億100万円、営業利益は同10・3%増の5億3700万円、経常利益は同8・2%増の6億3800万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同8・8%増の4億3700万円であった。
 
同社では自動車補修用市場でのシェア拡大を図るため、顧客ニーズに沿った環境対応型塗料や高機能性塗料で販路拡大に注力するとともに、大型車両分野や工業用分野などの新規市場開拓や建築用塗料の受注拡大に向け、営業活動を展開。また、原材料価格や物流コスト上昇分を吸収すべく、コスト削減に注力しながら一定部分を販売価格に転嫁し、塗料業界として販売数量が厳しい中、商品を安定供給することで収益確保に繋げてきた。
 
塗料事業の売上高は同7・6%増の75億100万円、営業利益は同11・6%増の4億9400万円であった。自動車補修用塗料分野では、主力製品で市場占有率の維持を図るとともに、環境対応への要請が強い新規ユーザーの獲得に努めた。大型車両分野でも新規市場でのユーザー獲得に注力し、堅調に推移した。また、調色作業を標準化・システム化した測色機の販売を促進した。
 
建築用塗料分野では、主力製品に加え、各種用途に特化した製品を展開。工業用塗料では、ユーザーの環境重視志向を背景に製品の拡販に注力。エアゾール分野でも工業用向けの売上は堅調で、DIY分野も堅調に推移した。
 
その他事業は、売上高は同0・5%減の1億円、営業利益は同2・9%減の4300万円を計上した。
 
2024年3月期の通期業績予想は、売上高は同5・0%増の79億8千万円、営業利益は同2・4%増の5億5千万円、経常利益は同1・9%増の6億5千万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同5・3%増の4億6千万円を見込む。