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イサム塗料・東京支店、特約店新製品発表会

イサム塗料・東京支店は、6月24日午前10時から埼玉県戸田市喜沢南の同支店にて、「2023年度特約店新製品発表会」を開いた。

4年振りの開催で多くの特約店が参加


 
冒頭、齊藤滋治支店長があいさつに立ち、昨今の価格改定への協力に謝辞を伝えた後、「イサム塗料は、自動車補修分野に引き続き特化していく。お客様のニーズに対応できるよう新しい技術、製品で選択肢を増やし、自動車補修業界を牽引していく」と述べた。続いて営業企画部・北出友輔氏が「自動車業界の動向について」「労働安全衛生法について」を発表し法令の動きを解説、同社製品の中で、2023年4月時点で新たに定められた「がん原生物質」について、該当する物質は「結晶質シリカ」「酢酸ビニル」となっており、順次含有していないものに変えていく方針との話があった。
 
新製品発表では、自動車補修製品として、水性ベースコート「CRONOS HD」、ハイソリッドクリヤー「ルミナスクリヤー」、バンパーのリフレッシュ工法「ビースト」を発表。ほか、一昨年に発表していた工業塗装向けの「ハイアート5000シリーズ」や調色管理測色システムの「彩選短スマート」の新機能等を実習形式で発表している。
 
水性ベースコート「CRONOS HD」は、「時間を有効活用できる」をコンセプトに、ウェット・オン・ウェットオン方式の水性塗料。既存製品では、1コート毎にエアブローによる乾燥が必要だったが、同製品は、連続塗装ができるため作業拘束時間を約20%短縮できる。作業者の身体的負担を軽減させることで、人に寄り添う塗料開発となった。また、導入後に色数の不足が発生しないよう配合数は5月時点で1万6千とした。「彩選短スマート」との併用が基本となっているため、運用後順次配合データが増えていくことになる。なお、「CRONOS HD」は、専用のシーラー、クリヤー(いずれも溶剤)も同ブランドとして開発。下塗りからクリヤーまでのブランド展開となる。加えて、同社が展開している「ピュアWSシリーズ」のプラサフ、クリヤーを使用することで、オール水性も可能である。
 
クリヤーの新製品となる「ルミナスクリヤー」は、最高級の艶を追求した2:1タイプのクリヤー。特殊レベリング技術により、理想の肌をつくりやすい。
 
バンパーのリフレッシュ工法「ビースト」は、未塗装の素地バンパーの補修ができる。樹脂パンパーは、カーボンニュートラルの観点として、廃棄方法が課題となっていた。同製品を塗装することで、低コストによる修理が可能となり、バンパーのシボ模様を生かした凹凸も形成できる。