関西ペイント、ARC西日本をリニューアル
関西ペイント(毛利訓士社長)と関西ペイント販売(寺岡直人社長)は、9月30日午後1時から、兵庫県尼崎市神崎町の尼崎事業所内にある「ARC(オートリフレッシュセンター)西日本」のリニューアル完成に伴い、施設見学会を開催した。
ARC西日本は、鈑金塗装技術に携わる人材育成や各種システム導入をサポートする研修を行ってきた。今回のリニューアルでは年々強化される環境規制や人材不足などの課題に対して、より最適な提案が行えるよう、従来の塗装技術教育だけでなく、最新ツールや設備を最大限に活用した提案型研修を実施する施設を目指している。
新たな研究施設として新規大型ブースを導入。さまざまな環境に対応する必要性から、温度調整だけでなく湿度にも対応できるブースを導入し、大きなスペースを有効に使っていくため大型ブースを1基とした。
次に業界初めてのVR塗装シミュレーター導入。導入の理由は、塗装技術の数値化およびデーター解析を可能とすることである。受講者の得意な点や不得意な点が明確化され、効果的な実習が行える。乗用車、大型トラック、鉄道車両のデータをカスタマイズしているおり、3Dで実習できる。
バーチャルなので、反復練習することが簡単である。塗料を使わないでトレーニングができるので、実際の塗装のようなVOCによる人体への影響がない。その他新入社員の人材育成に役立つ。特に不得意な点を重点的にトレーニングすることで短期間に技術を習得ができる。加えて、オンライン配信ルームのスタジオを新設した。距離や時間、場所にとらわれない研修が行える。
コロナ禍によって研修センターまで足を運べない状況が続いていたため、オンライン化への要望もあった。場所にとらわれない座学ができる。今後ニーズに沿ったオンライン形式に対応していく。