関西ペイント、欧州粉体塗料会社を連結子会社化
関西ペイントおよび同社の欧州連結子会社であるKansai Helios Coatings GmbH(以下Helios社)は、ドイツ・デューレンに本社があり、欧州および米国で粉体塗料・合成樹脂事業を営むCWS Lackfabrik GmbH(以下CWSグループ)の全株式を取得し、子会社化することを発表した。
関西ペイントグループは第17次中期経営計画の重点方針として、「成長分野への積極投資」を掲げて「B to Bビジネスへのシフト」を目的とした事業ポートフォリオの強化を目指している。
粉体塗料の分野は、環境面やQOL(Quality of life)の向上の観点から、今後世界各地で大きな成長が見込まれている。欧州および米国で粉体塗料・合成樹脂事業を展開しているCWSグループの株式を、関西ペイントの欧州連結子会社であるHelios社が取得することで、「B to Bビジネスへのシフト」と「工業分野向け粉体塗料事業の強化」を目指す。
CWSグループは1864年にドイツで創業、すでに150年を超える事業経験を持つ老舗の塗料メーカー。ドイツを中心に欧州各国向けに工業向けの粉体塗料や塗料樹脂の製造販売で確固たる地位を有している。CWSグループ13社を関西ペイントグループに迎えることで、欧州連結子会社であるHelios社との事業シナジー効果を高め、クロスセルによる販売シェアの拡大、生産性の向上およびポートフォリオの充実により、同社グループとしての競争力をさらに高めていく。
関西ペイントは今後も第17次中期経営計画の達成のため、世界の他地域においても粉体塗料事業を拡大し「B to Bビジネスへのシフト」を目指していくとしている。