関ペ、ザンビア感染症対策 防蚊塗料で
関西ペイントが提案したザンビア共和国における感染症対策塗料(防蚊塗料、抗ウイルス塗料)の普及促進事業が、独立行政法人国際協力機構(JICA)が進める「開発途上国の社会・経済開発のための民間技術普及促進事業」として採択された。
ザンビアでは、年間で約600万人がマラリアに感染し、3 千人以上が命を落としており(2014 年)、特に5 歳未満の幼児、妊婦へ甚大な被害を及ぼすなど、深刻な社会問題となっている。
こういった問題に対し、同社は、 感染症対策塗料の普及を通じてマラリアやその他の感染症予防の推進を図り、同時に製品普及のための効果検証や許認可活動、商品PR等を行っていく。期間は、2017年4月~2019年3月(2年間)でザンビア共和国ルサカ州で実施する。
同社製品である防蚊塗料(日本製品名:アレスムシヨケクリーン)は、建物の内壁に塗装することで、壁に接触した蚊の吸血能力を大幅に抑制する機能を有し、蚊を媒介とするマラリアの感染拡大防止効果があるという。また、抗ウイルス塗料(日本製品名:アレスシックイ)は、同じく建物の内壁に塗装することで、接触してほぼ全てのウイルスを不活性化する機能を有し、インフルエンザや SARS、MARS など、多くの感染症を予防する効果を持つ。
さらに、それぞれの塗料は、その機能を有すシートやタペストリー化することも可能であり、特に塗装作業が困難な病院施設などで機能効果を得ることもできる。