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【決算】川上塗料 、売上・利益とも減少

川上塗料(西村聰一社長)は1月14日、2024年11月期連結決算を発表した。機械・金属関連といった主要な取引先での生産減による需要減退などにより販売数量が伸びず、売上高は前年同期比3・7%減の59億1300万円となった。

利益面では、売上高減少に加え、想定以上に長引く原材料高騰および物流費、人件費など諸経費の増加を、生産性の向上や販売価格への転嫁などで補いきれず、営業利益は同50・6%減の9300万円、経常利益は同40・2%減の1億4200万円となった。また、政策保有株式の一部を売却したことによる売却益9700万円を特別利益に計上したことから、親会社株主に帰属する当期純利益は同16・0%減の1億7千万円となった。
 
当年度を最終年度とする中期経営計画に基づいて、昨年度に引き続き顧客や社会のニーズに応えた高品質製品の開発や生産体制の合理化等の重点施策に取り組み、利益率向上等による収益体質・財務体質の改善を図り、企業価値の向上に努めた。また、設備投資について、半導体不足による納期長期化により遅れは生じたものの、これら重点施策推進に向け計画を実施し、設備投資額は3億300万円となった。
 
2025年11月期の通期連結業績予想は、売上高が同7・6%増の63億6千万円、営業利益が同162・1%増の2億4400万円、経常利益が同82・1%増の2億6千万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同20・2%増の2億500万円を見込む。