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ナトコ（粕谷太一社長）は２月29日、２０２４年10月期第１四半期の連結決算を発表した。
同期の売上高は前年同期比１・６％増の48億７７００万円、営業利益は同25・３％減の１億７８００万円、経常利益は同２１６・６％増の１億８１００万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同３６１・０％増の１億２７００万円であった。
セグメント別業績で、塗料事業の金属用塗料分野では鋼製家具、景観資材向けの意匠性・機能性塗料や屋根用遮熱塗料が順調であったことで、売上高は前年同期に比べ増加した。建材用塗料分野では、建材業界の動向は低迷しているが、内装分野で高機能塗料が伸び、外装分野の主力ユーザーの業界シェア拡大による需要の増加で、売上高は前年同期に比べ増加となった。またセグメント利益は、原材料等の価格高騰の影響はあるものの、売上高の増加に伴い前年同期に比べ増加となった。この結果、売上高は同２・１％増の30億８４００万円、セグメント利益は同９・５％増の２億１３００万円となった。
ファインケミカル事業は、モビリティ（自動車関連）向けのコーティング剤は、在庫調整の影響を受け、需要が減少したものの、ＰＣ、スマートフォンのアクセサリー、光学フィルム向けのコーティング剤は、一部で需要の持ち直しの動きが見られ、売上高は前年同期に比べ増加した。セグメント利益は、原材料費や輸送コストなどの増加により、前年同期に比べ大きく減少となった。この結果、売上高は同８・５％増の５億２１００万円、セグメント利益は同50・３％減の６７００万円となった。
蒸留事業は、顧客の生産減に伴い需要が低調に推移したことにより、売上高は前年同期に比べ減少した。セグメント利益は、売上高の減少に加え、原料となる廃液収集量の減少により、前年同期に比べ減少となった。この結果、売上高は同２・０％減の12億７千万円、セグメント利益は同38・４％減の６６００万円となった。