WEB塗料報知|塗料・塗装、コーティング業界のプラットフォーム

日本ペイントなど4社、思い出づくり校舎塗装

2024年に創立120周年を迎えた東京都台東区根岸の台東区立金曽木小学校。同校では、本年4月から大規模改修(増改築)工事に入る。改修工事に伴い、同校児童は築約40年という現校舎から退去する。そこで、同校では「校舎ペイント~さよなら学び舎・ありがとう金曽木小学校~」として、3月3日から3日間、全校児童が校舎全体をキャンバスに、夢や校舎での思い出を自由に描き表現し、思い出づくりを実施した。

階段の扉に桜を描画


同イベントには、業界から日本ペイント、ニッペホームプロダクツがCSR活動「HAPPY PAINT PROJECT」の一環として協賛。大塚刷毛製造、ハンディ・クラウンが特別協賛し、塗料や各種資材を提供した。

開催3日間で全校児童450人、教職員20人、卒業生や地域住民30人が参加。小学校校舎の教室(60~100㎡、全20室)、廊下、オープンスペースを塗装した。初日は2年生と4年生、2日目は3年生と5年生、最終日は1年生と6年生が活動。期間中、主に図工の時間や放課後を中心に、全児童や卒業生にも機会を作り、思い出深い学び舎と向き合い、筆を通して感謝を表現した。

踊り場に大漁旗が出現

 
提供内容は、日本ペイントが水性内装用塗料4㎏×2缶(白)、ニッペホームプロダクツが水性内装用塗料4㎏×22缶(廃棄塗料のアップサイクル)、大塚刷毛製造が刷毛約180本、ハンディ・クラウンがローラー、エプロン、Tシャツで、各社人的支援も実施した。
 
ニッペホームプロダクツの廃棄塗料アップサイクルで廃棄物の発生を抑制し、児童の環境意識向上に貢献。大塚刷毛製造の刷毛提供は、今回は絵や文字を書くことがメインなので、刷毛を選択したという。
 
ニッペホームプロダクツとハンディ・クラウンの2社が協賛したのは、児童が塗装を行うというイベント内容がメイン事業であるDIY分野にマッチするためとのこと。 
 
参加した児童に感想を聞くと「刷毛を使うのは初めてで緊張したけど、慣れてきたら楽しくなってきた」、「広い所に伸び伸びと絵が描けて、気持ち良かった」と好評で、塗料・塗装がなじみ深いものとなったようだ。