【決算】日本特殊塗料、売上増で利益大幅伸長
日本特殊塗料(遠田比呂志社長)は5月8日、2024年3月期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比6・5%増の646億9300万円、営業利益は同139・4%増の39億500万円、経常利益は同89・8%増の59億6300万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同87・7%増の39億4700万円となった。
セグメント別の業績は、塗料関連事業は、主力製品の防水材・塗り床用材を中心に建築・構築物用塗料の販売が順調に推移するとともに、製品等の販売価格見直しが寄与し、売上高は同0・2%増の206億1200万円となった。損益面では、原価低減活動・経費低減策の徹底により、セグメント利益は4億5600万円(前期はセグメント損失1億1300万円)となった。
自動車製品関連事業は、主要顧客である自動車メーカーの国内生産台数が回復したことを受け、主力製品である吸・遮音材や防錆塗料等の塗材を中心に販売が増加したことに加え、製品等の販売価格見直しが寄与し、売上高は同9・7%増の440億6600万円となった。損益面では、増収効果とともに、継続的な原価低減活動・経費低減策による生産性・収益性向上を受け、セグメント利益は同98・0%増の34億3900万円となった。
その他では、保険代理業の売上高は同1・1%増の1500万円となった。
2025年3月期の通期業績予想は、売上高は同4・0%減の621億円、営業利益は同28・3%減の28億円、経常利益は同27・9%減の43億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同26・5%減の29億円を見込む。