【決算】日本特殊塗料第3四半期、2桁の増収増益を達成
日本特殊塗料(遠田比呂志社長)は2月8日、 2023年3月期第3四半期連結決算を発表した。売上高は前年同期比11・9%増の446億3900万円、営業利益は同18・3%増の8億9400万円、経常利益は同39・0%増の20億6700万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同64・6%増の8億9千万円となった。
セグメント別の業績は、 塗料関連事業は、国内需要が回復基調にあることから主力製品の防水材や床用塗料を中心に建築・構築物用塗料の販売が順調に推移。集合住宅大規模改修工事等の工事関連売上が前年同期比8・8%増と伸長し、セグメント売上高は同7・1%増の152億8700万円となった。損益面では、建築・構築物用塗料等の一部製品で販売価格見直しを進めているものの、改善効果に比べ原材料・エネルギー価格高騰の影響が依然大きく、セグメント損失は4千万円(前年同期はセグメント利益3億3100万円)となった。
自動車製品関連事業は、世界的な半導体不足や中国におけるロックダウン等によるサプライチェーンの停滞が主要顧客である自動車メーカーの生産台数に影響を与えているが、需要は前年同期比では回復し、セグメント売上高は同14・5%増の293億4100万円となった。損益面では、原材料・エネルギー価格高騰等の影響を受けたものの、売上高の回復を受け、セグメント利益は同121・8%増の9億3千万円となった。
その他では、保険代理業の売上高が同0・3%減の1千万円であった。
なお、2023年3月期通期の連結業績予想を、売上高は同7・7%増の590億円、営業利益同8・9%減の13億5千万円、経常利益同6・7%増の28億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同49・9%増の19億5千万円と修正した。