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【決算】オリジン、売上微減も利益プラスに

オリジン(稲葉英樹社長)は2月12日、2025年3月期第3四半期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比2・1%減の206億1200万円、営業利益は6700万円(前年同期は営業損失5億6400万円)、経常利益は5億1400万円(同経常損失1億2千万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は8600万円(同親会社株主に帰属する四半期純損失6億2400万円)となった。
 
セグメント別の業績は、エレクトロニクス事業は、主力の半導体製造装置用電源が市場の設備投資抑制の影響が続き前年同四半期比で減収、医療用電源は微減収となった。通信用電源は主力機種の入れ替え需要により大幅増収、モビリティ関連は微増収となった。その結果、売上高は同1・4%増の50億700万円、セグメント利益は同130・4%増の5億5200万円となった。
 
メカトロニクス事業は、ギ酸還元真空リフロー炉の受注販売に注力したものの、メイン市場の中国向けが引き続き市況の急減速を受け想定した売り上げに至らず、また光学レンズ貼合装置も市場の立ち上がりが遅く、低調な結果となった。その結果、売上高は同27・8%減の8億3千万円、セグメント損失は3億8900万円(同セグメント損失5億4800万円)となった。
 ケミトロニクス事業は、主力のモビリティ関連で国内、海外ともに自動車メーカーの販売不振による影響が長引いたことにより売上が伸び悩み、前年同四半期比で減収となった。その結果、売上高は同7・2%減の74億1800万円、セグメント利益は同20・2%減の5億2600万円となった。
 
コンポーネント事業は、金融機器関連は需要の減少により低調に推移したが、主力の事務機器関連が円安影響も受け好調に推移したことに加え、モビリティ関連の販売も採用拡大に伴い好調を維持し、増収となった。その結果、売上高は同7・7%増の62億1200万円、セグメント利益は同24・5%増の7億5200万円となった。
 
その他(半導体デバイス事業)は、主力の産業機器関連が市場の半導体設備投資抑制の影響により減収となった。その結果、売上高は同3・7%減の11億4200万円、セグメント利益は同199・7%増の1億2600万円となった。