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オリジン（妹尾一宏社長）は５月12日、２０２３年３月期連結決算を発表した。売上高は前年同期比１・０％減の３２０億３６００万円、営業利益は同73・０％減の５億７４００万円、経常利益は同48・４％減の14億６１００万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同83・２％減の３億６５００万円となった。
　
セグメント別の業績でエレクトロニクス事業は、主力の高圧系製品である医療用電源や半導体製造装置用電源は堅調な受注継続も、部品調達難を主因とした生産遅延により売上減となった。この結果、売上高は同８・２％減の62億８５００万円となった。
　
メカトロニクス事業は、光学レンズ貼合装置が大きく寄与し、売上増となった。この結果、売上高は同10・２％増の60億６７００万円となった。
　
ケミトロニクス事業は、国内外で半導体の供給不足や自動車部品の調達難が長期化し、相次ぐ自動車メーカーの減産という厳しい影響を受けた。この結果、売上高は同４・０％減の１００億９００万円となった。
　
コンポーネント事業は、主要の事務機器関係が第４四半期に入り生産・在庫調整により需要減となった。産業機器関係は半導体製造装置の市場低迷が継続するも、新紙幣対応により金融機器関係が大きく伸長し、自動車関係への新製品採用も貢献したことにより売上増となった。この結果、売上高は同２・６％増の80億４１００万円となった。
　
その他（半導体デバイス事業）は、産業機器関係と自動車関係の減少が影響し売上減となった。この結果、売上高は同５・６％減の16億３３００万円となった。
　
２０２４年３月期の通期業績予想は、売上高は同１・４％増の３２５億円、営業利益は同47・７％減の３億円、経常利益は同62・４％減の５億５千万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同72・６％減の１億円を見込む。