【決算】オリジン、減収減益で着地
オリジン(稲葉英樹社長)は11月10日、2024年3月期第2四半期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比22・5%減の138億1千万円、営業損失は4億5100万円(前年同期は営業利益7億3600万円)、経常損失は7千万円(前年同期は経常利益16億4300万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は4億4900万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益10億2200万円)となった。
セグメント別の業績は、エレクトロニクス事業は、部品調達環境の改善により半導体製造装置用電源等の生産数が回復し売上増となった。この結果、売上高は同22・3%増の32億8800万円となった。
メカトロニクス事業は、ギ酸還元真空リフロー炉の新製品としてMPXシリーズを投入したが、市場の立ち上がりが想定より遅く、また、光学レンズ貼合装置も需要減少により大幅な売上減となった。この結果、売上高は同85・2%減の7億8600万円となった。
ケミトロニクス事業は、主力のモビリティ関係において中国をはじめとする海外市場では売上が伸び悩んだが、国内が好調に推移し売上増となった。この結果、売上高は同1・9%増の51億8200万円となった。
コンポーネント事業は、金融機器関係の好調な推移と、半導体不足に伴う部品調達難の影響から脱しつつあるモビリティ関係での需要の増加が売上を押し上げたものの、産業機器関係における半導体製造装置の市場低迷の継続と事務機器関係の回復遅れが大きく影響し、売上減となった。この結果、売上高は同4・5%減の37億6200万円となった。
その他(半導体デバイス事業)は、産業機器関係の減少が影響し売上減となった。この結果、売上高は同2・1%減の7億9千万円となった。
なお、2024年3月期通期の連結業績予想を、売上高が同9・5%減の290億円、営業損失が7億円、経常損失が1億5千万円、親会社株主に帰属する四半期純損失が8億5千万円と下方修正した。