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【決算】オリジン、売上・利益共に大幅減

オリジン(稲葉英樹社長)は5月13日、2024年3月期連結決算を発表した。売上高は前年同期比12・0%減の282億500万円、営業損失は5億8300万円(前期は営業利益5億7400万円)、経常利益は同97・1%減の4200万円、親会社株主に帰属する四半期純損失は14億6800万円(前期は親会社株主に帰属する当期純利益3億6500万円)となった。
 
セグメント別の業績でエレクトロニクス事業は、医療用電源は顧客在庫調整などあり若干減少。半導体製造装置用電源は先行受注分の売上寄与等により大幅に増加した。この結果、売上高は同7・7%増の67億7千万円となった。
 
メカトロニクス事業は、ギ酸還元真空リフロー炉の新製品を投入したが想定した売上に至らなかった。また、光学レンズ貼合装置も需要の減少から大幅売上減となった。この結果、売上高は同73・7%減の15億9600万円となった。
 
ケミトロニクス事業は、主力のモビリティ関係は中国を始めとする海外市場で伸び悩んだものの、国内市場での堅調な売上がそれを補完したことから売上増となった。この結果、売上高は同6・2%増の106億3300万円となった。
 
コンポーネント事業は、金融機器関係は新紙幣特需により好調に推移、モビリティ関係も採用拡大に伴い大きく伸長。一方で、主要の事務機器関係は需要が戻らず低調な状況が継続し、産業機器関係も半導体製造装置市場の低迷が大きく影響し、売上減となった。この結果、売上高は同5・3%減の76億1100万円となった。
 
その他(半導体デバイス事業)は、半導体製造装置市場の低迷が影響し売上減となった。この結果、売上高は同2・5%減の15億9200万円となった。
 
2025年3月期の通期業績予想は、売上高は同6・4%増の300億円、営業利益は3億5千万円、経常利益は7億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は2億円を見込む。