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【決算】オリジン、売上増で増益に転ずる

オリジン(稲葉英樹社長)は8月13日、2025年3月期第1四半期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比6・2%増の71億400万円、営業利益は2千万円(前年同期は営業損失2億900万円)、経常利益は同342・2%増の2億6900万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は1900万円(同四半期純損失1億6900万円)となった。
 
セグメント別の業績は、エレクトロニクス事業は、主力の高圧系製品である半導体製造装置用電源が売上を牽引し、医療用電源、通信用電源ともに増加し、売上高は同18・5%増の18億8千万円となった。
 
メカトロニクス事業は、ギ酸還元真空リフロー炉のMPXシリーズの販売に注力したが想定したものの売上に至らなかったが、前期に受注したディスプレイ貼合装置が寄与し、売上高は同38・4%増の4億1500万円となった。
 
ケミトロニクス事業は、主力のモビリティ関連は国内市場では売上が堅調に推移した一方、中国を始めとする海外市場では日系自動車メーカーの販売不振の影響で売上が伸び悩んだ結果、売上高は同0・2%減の24億2800万円となった。
 
コンポーネント事業は、金融機器関係は新紙幣特需が一段落となり緩やかに減少、産業機器関連も半導体製造装置市場向け製品の需要が戻らず低調に推移する一方、主力の事務機器関連が円安の影響により好調に推移したことに加え、モビリティ関連も採用拡大に伴い大きく伸長したことが寄与し、売上高は同5・4%増の20億3千万円となった。
 
その他(半導体デバイス事業)は、産業機器関連の減少が影響し、売上高は同20・8%減の3億4900万円となった。