水谷ペイント、無機系塗料の新製品予告
水谷ペイントは3月6日午後2時30分に、東京都千代田区神田駿河台のワイム貸会議室にて「2025年販売店・パートナー施工店製品説明会」を開催した。なお、同説明会は全国8ヵ所で開いており、東京開催のみで過去最高の約130人の参加となった。
冒頭、水谷成彦社長=写真=があいさつに立ち「コロナ禍明けから2回目の開催となり、当社ではリアルにこだわり今後も説明会を実施していきたい。アーカイブの配信もあるが、本日ご参加いただいた方のみお知らせするデータもある。是非、有益な情報を持って帰って欲しい」と、説明会の意義を話した後、現在の市況について「マンション改修は好調と聞くが、戸建て改修は悪い。他塗料メーカーも同じ状況。自動車登録や観光の状況を見ても個人消費は落ち込んでいる。しかし、日本人のキレイ好きの国民性からしても塗り替え市場は、徐々に回復するのではないかと、私は楽観的に考えている」と、述べた。また「2月から基幹システムを更新している。販売店様にご迷惑おかけすることもあったが、今のシステムは落ち着いてからWEB・EDIを導入する予定である。3年前に100周年。ご支援とご協力の賜物であり110年、150年と、皆様の利益の製品を開発していく」と、述べた。
製品発表会では、物件紹介、20周年を迎えた「ナノコンポジットW」の発売当時から先見性に注目し、特長を発表。その後、リフォーム塗料のトレンドとなるオール水系仕様、省工程仕様、無機系塗料の市場分析を自社製品と併せて説明した。
無機系塗料では、同塗料の市場に投入されている材料について説明した後、今年の夏頃に「ナノコンポジットMUKI」を発売すると発表した。これまでのナノコンポジット樹脂にシリカ樹脂の成分を高め、既存のナノコンポジットFより耐候性を高め同社最高レベルの方針で開発が進んでいるという。
質疑応答では、水谷ペイントが示したデータにについて施工店や販売店からの質問があがり、最後まで盛況の製品発表会だった。
なお、埼玉工場の調色設備を増設し、4月1日より、取引販売店から午前11時30分までに注文があった場合、当日出荷を目指した体制を整える予定である。主に壁塗料(ナノウォールシリーズ、ナノシリコンW、ナノコンポジットシリーズ)の調色を増強した。