【決算】ロックペイント、売上高増も減益で着地
ロックペイント(内海東吾社長)は8月8日、2024年3月期第1四半期の連結決算を発表した。
売上高は前期比5・1%増の75億3100万円、営業利益は同6・1%減の3億3900万円、経常利益は同5・8%減の5億7000万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同6・7%減の4億1300万円であった。製品分野別の業績は、車両用塗料分野は、コロナ禍による需要減に一定の回復傾向が見られ、水性塗料シリーズと環境配慮型塗料で自動車補修用塗料市場および大型車両や産業機械等のシェア拡大に努め、売上高は前年同期を上回った。
建築用塗料分野では、高付加価値製品の拡販に注力し販売は拡大したが、塗り替え需用喚起の営業活動が低調に推移し、売上高は前年同期を若干下回った。工業用塗料分野では、工業用塗料は、需要に力強さが欠けているものの、環境負荷低減製品の粉体塗料を中心に販売を拡大。ラミネート用接着剤は食品包装材向けが低調に推移したが、リチウムイオン電池等の産業資材向けの販売を拡大。これらの結果、売上高は前年同期を上回った。家庭用塗料分野では、主力エアゾール製品の企業関連への出荷が回復基調にあり、売上高は前年同期を上回った。
2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高は同3・7%増の287億円、営業利益は同28・4%増の11億5千万円、経常利益は同1・4%増の15億5千万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同30・3%増の13億円と、いずれも上方修正した。