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三王、 多摩美大で粉体塗装ワークショップ

三王では7月27日、28日の2日間にわたり、多摩美術大学CMTEL(シムテル)で粉体塗装のワークショップを行った。同社ではかねてより、オープンキャンパスでのワークショップや学生の作品作りなどで粉体塗装によるサポートを行っており、多摩美術大学とも関係を築いてきた。将来的にものづくりやデザインの一役を担う学生に対し、ワークショップを通じて就学中に粉体塗装の特徴と意匠性を知ってもらい、作品づくりや将来に活かしてもらえればと開催を重ねている。
 
ワークショップは学内募集の自由参加で、2日間午前午後それぞれ各3~8名が参加している。今回は夏休み期間に入っていることもあり、今までより若干少ない計22名の学生が参加した。参加学生の学科は、日本画専攻、油画専攻、版画専攻、彫刻学科、工芸学科、グラフィックデザイン学科、プロダクトデザイン学科、情報デザインコース、総合デザイン学科など。
 
ワークショップでは、粉体塗装の仕組みや採用事例などを解説したのち、同社のお手軽粉体塗装ガン「コナールショット」と、ペットボトル入り粉体塗料「チョコナ」を使用し使い方をレクチャー。粉体塗装事例の紹介では、意外と身近に粉体塗装の品物があることに驚き、頷きながら説明を聞いていた。

多摩美術大学CMTEL(シムテル)での粉体塗装ワークショップ


今回は、主催のCMTELが用意した目玉クリップや箸置きなどの金属製小物の中から一人一つ選んで塗装を行った。塗装する色は2つに分かれたグループごとに1色選んでもらったが、ワークショップのたびに増加するチョコナ粉体塗料が4回目となる今回で計67色となり、色数が増えたことで選ぶのが難しくも楽しそうにしていた。
 
また、表面から塗布しただけで静電気の力で裏面にも塗料が回り込んで塗料がくっつくことや、塗装に失敗しても焼く前なら払い落して塗り直しができることなど、粉体ならではの体験に学生からは感嘆の声が上がっていた。
 
今回のワークショップの概要は次の通り。
▽名称=粉体塗装ワークショップ
▽日時=2023年7月27日・28日、各10時30分~13時、14時50分~17時20分
▽参加者=多摩美術大学各学科在籍学生、各回3~8名、合計22名
▽主催=多摩美術大学・八王子キャンパス メディアセンターCMTEL