【決算】神東塗料第3四半期、売上微減で収益は損失
神東塗料(高沢聡社長)は1月31日、2023年3月期第3四半期連結決算を発表した。売上高は前年同期比0・3%減の146億4800百万円、営業損失は8億6300万円(前年同期は営業損失4000万円)、経常損失は8億1500万円(前年同期は経常利益4600万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は、不適切行為に関連する費用を計上したことにより、12億9千万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失1億3400万円)となった。
分野別では、インダストリアル分野は、粉体塗料分野で産業機器、鋼製家具向け出荷が回復基調で、工業用塗料分野でも産業機器向け出荷が好調を維持したものの、水道資材向け出荷は不適切行為問題の影響で低調に推移したことなどから売上高はほぼ前年並みとなった。
インフラ分野は、建築塗料分野で子会社の工事売上は回復がみられたものの、JIS認証の取り消し・一時停止を受け、出荷が低調に推移し、防食塗料分野では原料調達難等で出荷減となったことなどから売上高は減少した。
自動車用塗料分野は、国内向けは自動車部品の調達困難はあったが、海外向けの自動車生産が回復した影響等により、売上高は増加した。
その他塗料分野は、主に軌道材料製品分野において整備新幹線の工事が完了し需要がピークアウトしたことや、東日本地区での需要の減少などから売上高は減少した。