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宮本産業、抗菌塗料を施した漆器

伝統と現代を融合 

宮本産業は、伝統的な「山中漆器」を育んだ石川県加賀市で、日常を豊かにする食器を作り続けている。漆塗りの伝統的な「漆器」はとても魅力的であるが、使い方や洗い方、手入れの仕方など面倒なことが多い。そこで、現代の暮らしに合わせて、電子レンジや食器洗浄機に対応する「漆器」を開発してきた。

特に同社の「溜渕金(ためふちきん)シリーズ」では、「〝Withコロナ生活〟となる初めての正月を、感染防止策ありきの中でも、めでたい迎春のひと時を感じながら過ごしてほしい」との願いから、ウレタン塗料+一般社団法人抗菌製品技術協議会で認められた抗菌塗料を使用した塗装を施し(SIAAマーク取得)、販売を開始した。

落ち着いた華やかさのある溜色の器に、金の縁塗りを施し、高級感あふれる仕上がりが特徴的だ。価格も求めやすいものとなっており、雑煮椀、ミニ椀、盛り皿、盛り鉢、角皿、角小重等をそろえる。またPET樹脂製なので、大半の製品は電子レンジや家庭用食洗機で使用することができる(角小重を除く)。

同社担当は、「感染防止策の一つとして、お箸やお皿の共有を避けることは重要。大小の器を組み合わせ、一人分の料理を小分けして盛り付けることで感染防止になります。正月に限らず、祝席等で雰囲気を味わってほしい」と話す。