名神高速道路下にトンネルアート、楽しめる空間に
現代美術を愉しもう塾(蓬田理恵子塾長)主催の「Go!Go!トンネルアート・パート12」がこのほど無事終了。完成式が8月27日午前11時から吹田市江坂の名神高速道路下のトンネル内で催された。
最初に蓬田塾長が「私達の12年間にわたるトンネルアートに毎回世の中を引っ張っておられる来賓の方々に集まっていただき言い尽くせない感謝の気持ちで一杯です。これも皆様が将来を担う子供達がどんなに大切な存在であるかを深く考えられておられるからだと思います」と述べた。
続いて後藤圭二吹田市長があいさつし「完成式おめでとうございます。子供達にも考えて欲しいのですが、描いたのは皆さんですが、その準備に多くの大人が協力してくれました。そういう人達に支えられてこの絵があります。吹田のトンネルアートは名所になりつつあります。吹田市にはトンネルが多いのですが、それは高速道路がたくさん走っているからです。無味乾燥なトンネルを通るより、左右を見ながら楽しめる空間の方がいい。それがトンネルアートの神髄です」と祝辞を述べた。
その他の来賓から「トンネルアートは地域の皆さんの努力の結集です。防犯にも役立ち、様々な点で素晴らしい効果が期待できます」、「この絵は町を輝かせてくれると思います。皆さんが描いた絵と色は大人ではできません」、「来年は対面の壁面にもアートが描かれるということなので楽しみにしています」など数多くのメッセージが送られた。
今回は塗料、刷毛・ブラシ業界から協力があった。下地の白色塗料とおさえのクリアーは、日本塗料工業会大阪事務所を通じて、塾より要望のあった日本ペイントが寄付した(3年連続)。また日本刷子商工業協同組合のメンバー会社の松田栄とISUI BRUSHから画筆が寄贈された。
トンネルアートは、2006年に吹田市立博物館前の名神高速トンネルで始まり、JR東海道線の岸部第一小学校前の地下道、千里丘北万博公園に通ずる名神高速清水のトンネルに続き、今回の江坂のトンネルが4カ所目となる。いずれも、薄暗い殺風景なトンネルが、子供達の夢を描いた楽しい通路に変身した。