PPG社、Akzo社に完全買収仕掛ける
2017.03.15
世界第1位の塗料メーカーPPGインダストリーズ(Michael McGarry Chairman&CEO/米・ピッツバーグ)は3月2日、包括的な事業提案を世界第2位のAkzoNobel(Ton Buchner CEO/蘭・アムステルダム)に行った。これに対し、Akzo社は3月9日完全な買収を拒否したうえで、Specialty Chemicals事業を分離するオプションを検討していると発表した。
完全買収に関しては「本提案は株主、顧客、社員といった当社のステークホルダーにとって魅力的なものといえず、満場一致で否決しました」とコメントするTon Buchner CEOに対し、「両社の組み合わせが非常に魅力的な戦略的機会であると考えています」とPPG会長兼CEOのMichael McGarry氏は返した。
PPG社は2013年にAkzo社から北米の建築塗料事業を買収し、世界最大となっている。塗料およびコーティング業界で最大の競争相手であるグローバルプレーヤー両社の動向に目が離せない。