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BASFとBMW、 自動車塗料にバイオマス

BASFとBMWグループは、自動車用塗料に再生可能な原料を使用することに成功したと6月10日に発表した。

BMWグループは、ドイツのライプチヒと南アフリカのロスリンの工場でBASFコーティングス部門の「CathoGuard®800 ReSource(カソガード800リソース)」という電着塗料を採用し、また欧州全域で「iGloss® matt ReSource(アイグロス マット リソース)」というクリアコートを採用する。これら持続可能性の高い製品を車両塗装に使用することで、塗装レイヤーあたり、約40%のCO2排出を削減し、2030年までに工場で排出されるCO2を1万5千トン以上削減することができるという。
 
これまでも「CathoGuard®800」は、エッジを最適に保護する腐食防止テクノロジーとして何百万台もの車の長寿命化に貢献してきた。そのバイオマスバランス版である「CathoGuard®800 ReSource」は、製品の仕様変更をすることなく、電着塗料使用時のカーボンフットプリントを最小限に抑えることができる。
 
BASFのバイオマスバランス・アローチによれば、有機廃棄物から得られるバイオベースナフサやバイオメタンなどの再生可能な原料を、化学品製造の初期段階に統合生産拠点に投入。バイオベース原料の比率は、認証された方法に従って、特定の販売製品に計算して割り当てられる。この方法は、グリーン電力の原則に準じたもので、独立機関の認証により、BASFは販売するバイオマスバランス製品に必要な量の化石資源を、再生可能な原料に置き換えていることが証明されている。
 
なお、BMWグループは、ライプチヒとロスリンの工場で、毎年平均約25万台の車両を生産している。