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CEPE年次会、 進化とネットワーク形成へ

欧州の塗料、コーティング業界の主要企業が加盟するThe European Council of the Paint, Printing Ink and Artists' Colours Industry(CEPE/Roald Johannsenロアルド・ヨハンセン会長)は、9月27日から3日間、イタリア・ミラノのシェラトン・ミラノ・マルペンサ空港ホテルと会議センターで「CEPE Annual Conference & General Assembly 2023」を開いた。

欧州業界関係から120人余りが集まった会場風景

 
会期中は、塗料メーカーや原料メーカー、各種業界団体から120人余りが集まり、業界を取り巻く課題や可能性について、さまざまな意見や考えを業界リーダーと共に交換し、当業界が持続可能性・環境責任、循環経済に貢献する役割への進化、先導していく業界としての責務などを分かち合いながら、ネットワーキング形成の場ともなった。

ロアルド・ヨハンセン会長(右)とクリステル・ダヴィッドソンマネージングディレクター(左)

 
今年は、年次会議のテーマに「持続可能な未来に向けたコーティング産業の再考」を掲げ、2日目にはロアルド・ヨハンセン会長による歓迎スピーチ、オーストリアのDaniel Thorniley博士(DT-Global Business Consulting)による、経済的かつ地政学的な観点からの基調講演、また塗料報知新聞社主催の「新春WEB講演会2023」にも登壇した、Orr&Boss社のDouglas Bohn氏も化学や塗料業界の潮流と予測について、アジア・中東の堅調な成長とインドの躍進などに言及しながら講演した。そのほか、環境規制、社会的責任、カーボンニュートラルといったテーマについての発表があった。
 
CEPEマネージングディレクターのChristel Davidson(クリステル・ダヴィッドソン)氏も「塗料およびコーティング業界は、自分たちの地球にプラスの影響を与えるべく先頭に立って取り組んでいる。より明るく、よりグリーンで持続可能な未来に向け、ヨーロッパの塗料およびコーティング業界が集まり知恵を共有し、方向性を見据えて一緒に道を切り開いていこう」と述べている。