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ランクセス、グループ売上過去最高

ドイツの特殊化学品メーカーのランクセスは3月19日、2017年度通期の業績を発表した。同社は、前年度に買収したケムチュラ事業の寄与と全部門で販売量が増加したことにより、過去最高の売上業績を達成した。

グループ全体の連結売上高は、前年比25・5%増の96億6千万ユーロ(約1兆2655億円)となり、純利益は8700万ユーロ(114億円)であった。利益の減少は、ケムチュラ事業の統合や製造ネットワークおよびバリューチェーンの整備のため大幅の特別費用を計上した。また米国の税制改正の影響による費用が発生したことが主な原因である。特別項目および繰延税金資産の取り崩し調整前の純利益は、前年比53・9%増の3億7900万ユーロ(496億円)となっている。

2017年度通期の特別項目を除いたEBITDAは、前年比29・6%増の12億9千万ユーロ(1690億円)と過去最高の数字で着地している。特別項目を除いたEBITDAマージンも13・3%に増加し、中期目標に近づいている。同社は、2021年度以降の同マージンの平均を14%から18%と見込む。

部門別のパフォーマンスケミカルズ部門の売上高は、前年比10・5%増の14億4千万ユーロ(1884億円)。特別項目を除いたEBITDAは、前年比13%増の2億5200万ユーロ(330億円)となった。この収益増は、主に販売量の増加によるもの。また、2016年度にケマーズ社から買収した衛生・消毒用特殊製品事業も収益に貢献している。その結果、特別項目を除いたEBITDAマージンは、17・5%(前年17.1%)と増加した。
(1ユーロ=131円計算)