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【関西】塗料・塗装設備展盛況、来場者数前年比35%増

RX Japanは、5月17日から19日まで、大阪市住之江区のインテックス大阪6号館Aにおいて「第6回[関西]塗料・塗装設備展(コーティングジャパン)」を開催した。来場者は同時併設展と合わせて延べ2万3217人と、前年比35%増(主催者発表・速報)となった。

開場を待つ来場者


 
コロナ禍が沈静化し、新型コロナウイルスの感染症の位置付けが2類から5類に移行したことも影響してか、来場者数が前回に比べて大幅に増加した。主催者によると過去最多の出展数を記録し、海外からの出展は中国・韓国・シンガポール・香港だった。来場者もアジア系の外国人が団体で来場し、国際色豊かで活気があった。
 
主な出展社では関西ペイントが、将来にわたって人と社会の発展に寄与するとともに、持続的に成長するために、優先的に取り組むべき重要課題(マテリアリティ)をアピールした。4つの重要課題は「脱炭素の実現」「QOL(生命の質、生活の質)の向上」「資源と経済循環両立の高度化」「資源と経済循環両立の高度化」「多様な人財が活躍するグループ」で、そのコンセプトに寄与する商品を紹介した。
 
大気社は「技術でモノづくり環境を塗り替える」をテーマに、ユーザーが抱える塗装現場の課題解決に向けた提案を行った。従来塗装に代わる加飾方式としてフィルム真空成形技術を用いたドライ加飾や、水に浸漬するだけで簡単に塗料汚れを除去するゼロ・クリアコートなどを紹介した。
 
共催の日本塗装工業会は、会員4社と共同出展した。出展会社はアトミクス、久保孝ペイント、斎藤塗料、水谷ペイントだった。
 
塗料報知新聞社も出展し、本紙特集号や雑誌『塗布と塗膜』を限定配布し、WEBセミナーの参加を呼びかけた。また日本塗装機械工業会(CEMA)、国際工業塗装高度化推進会議(IPCO)と連携し、来場者からの相談に対応した。「設備の更新を考えているが水性塗装にするか粉体塗装にするか迷っている」という問合せに対し、両団体の専門スタッフが詳しくアドバイスした。
 
同展中央に設けられた「塗装セミナー」は、聴講料無料、事前参加申込も不要で気軽に参加できると好評だった。17日は日本塗料工業会が「日本の塗料工業2023」を発表し、その後塗料メーカーや商社の合計5社が発表した。18日はIPCOから省エネ・廃塗料問題、塗装ブース水のリサイクル使用について、19日はCEMAが、カーボンニュートラル、新塗装システム、塗装ロボットの取組みについての説明があった。塗装セミナーも賑わいを見せ、塗料・塗装への関心度の高さがうかがえた。