神奈川県塗装団体連絡協、労働安全衛生大会
神奈川県塗装団体連絡協議会(今村文治会長)は、第44回労働安全衛生大会を6月28日午後2時30分から神奈川県横浜市南区吉野町の横浜市吉野町市民プラザで開催した。なお、本年度全国安全週間は「危険に気付くあなたの目 そして摘み取る危険の芽 みんなで築く職場の安全」をスローガンに7月1日から1週間にわたり実施された。
あいさつに立った今村会長=写真=は「お忙しい中、第44回神奈川県下の地方団体による安全衛生大会にお集まりいただき感謝する。我々が経済活動をしていく上で、安全は絶対外せないものだと認識している。事故や怪我、暑い時期になれば熱中症等々の危険、災害も考えられる。 いかに回避するか、勉強する1日にしたいと思っている。これを持ち帰り、会社で反映させていただきたい」と述べた。
続いて無事故企業表彰が行われた。各年間ごと無事故企業は次のとおり。
▽30年間=中村美装(横浜市中区)▽20年間=アイシン(横浜市港南区)、明和美装(横浜市港北区)、山口塗装(川崎市川崎区)▽15年間=イシワタ塗装(南足柄市岩原)▽10年間=Repair(横浜市戸塚区)▽7年間=鎌倉雅建装(鎌倉市腰越)▽5年間=稲垣理フォーム(横浜市南区)、横浜コーティングPro.(横浜市金沢区)、シモダ(大和市上草柳)▽3年間=開(横浜市港南区)、ネクスアート(川崎市宮前区)、YRK(横浜市瀬谷区)
講話に移り、神奈川労働局労働基準部安全課 主任産業安全専門官の永吉浩一氏は、神奈川県下における建設業労働災害の現状と対策について、建設業の労働災害による死亡事故は平成29年には過去最少の6人、新型コロナウイルス感染症による死亡者は令和5年は0人、長期的には減少傾向であると述べた。また、年齢階層別の死亡者数では計16人中60歳以上が9人で最多とし、高年齢労働者の安全と健康確保のガイドライン普及促進を示唆した。
続いて、かながわ健康財団健康運動指導士で管栄養士の下原佐土子氏が、転倒・熱中症予防に役立つセルフケアについて「時間を味方に!健康的な身体作りのすすめ~持続的なベスト体調の作り方~」をテーマに、食事と睡眠のリズム・質・量についての注意ポイントを述べた。
その後、建設業労働災害防止協会神奈川県支部事務局長代理の岡部昌訓氏から来賓祝辞があり、日本塗装工業会安全・環境委員会委員長の宮前護氏によるメッセージの後、同協議会安全委員の大石猪一郎氏が大会宣言を述べ閉会した。