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関西ペイントは、２０２０年に太陽光の反射能力に優れた遮熱機能を持つ上塗り塗料「遮熱レタンＥＣＯ」を上市したが、このほど同製品が国土交通省ＮＥＴＩＳ（新技術情報提供システム）に登録された。

ＮＥＴＩＳ登録された「遮熱レタンＥＣＯ」

生コンクリート（固める前のコンクリート、以下「生コン」）市場では、これまで生コンをアジテータ車（ミキサー車）で工事現場まで搬送する間に、日照によってアジテータ車のドラム内に入っている生コンの温度が上昇し、品質が低下するという課題があった。
　
この生コンアジテータ車のドラム部分に「遮熱レタンＥＣＯ」を塗装施工することにより、日照による搬送中の生コン温度上昇を従来のウレタン塗料に比べ約70％抑制し、生コンの品質低下を低減することができる。この効果が認められ、今回のＮＥＴＩＳへの登録に至った。
　
ＮＥＴＩＳ登録番号／ 技術名称は、ＫＴ‐２２０１１８‐Ａ／生コン品質の低下を防止する温度上昇抑制塗料「遮熱レタンＥＣＯ」
　
同製品は、その優れた遮熱性能により多くの実績を挙げている。高顔料濃度、高固形分での塗装を可能とする分散技術により、隠ぺい性が大幅に向上、従来塗料と同じ塗装回数で大きな遮熱効果を発揮する。また、特定化学物質障害予防規則の規制を受けない、作業者の健康と安全に配慮した塗料である。
　
ＮＥＴＩＳは、国土交通省が公共工事等に関する新技術の情報共有および提供を目的として整備したデータベースシステム。同社では今回のＮＥＴＩＳ登録を通じて「遮熱レタンＥＣＯ」をより広く普及させ、コンクリート工事における更なる生産性および安全性の向上を目指していくとしいている。