いいいろ塗装の日、各地のボランティア活動
コロナ規制の緩和により、各地でのボランティア活動は活気が戻り、盛り上がりを見せている。日本各地の塗料・塗装関連団体は例年、地域と協力し、幼稚園や学校、福祉施設等で塗装を中心としたボランティア活動を行っている。特に日本塗装工業会が展開する「いいいろ塗装の日(11月16日)」に合わせて活動がより活発化している。本紙では、以前から各団体のボランティア活動を網羅し、活動を促進するべく紙面で紹介している。今回は横浜市塗装事業協同組合と滋賀県塗料商業会の活動を紹介する。
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横浜市塗装事業協同組合(立澤明理事長)は、11月16日、午前9時40分から横浜市神奈川区反町の反町公園で、横浜市立青木小学校4年生が同南側トイレ棟の外壁塗装体験を行った。
同組合では、横浜市と「公園施設の塗装に関する協定」を結び16年間継続して塗替えCSR活動を行っている。今年度は500公園目の節目となり、記念事業として本塗装体験イベントの開催に至ったとのこと。
初めにあいさつに立った横浜市環境創造局公園緑地部公園緑地維持課長の関本直子氏が「ペンキを塗ったことがある人はいますか」と児童に尋ねると、6、7人程度が手を上げ予想より多いことに驚いていた。「何故、ペンキを塗るか分かりますか」と児童に質問すると「色を塗るとキレイだから」等という返答があった。それを受け関本氏は、「正解ですが、長持ちさせるということもあります」と補足した。
同組合の役員および主要メンバーによる指導のもと、同校児童たちは数班に分かれ、前日までに下書きされた丸や星型の他、イルカやぞう、ねこ等の動物のデザインに決められた色を塗っていった。
外壁塗装のデザインは、同校児童が考えたテーマやキーワードをもとに神奈川県立神奈川工業高等学校デザイン科の生徒が作成したもの。子供たちは刷毛を使用しデザイン毎に色を変え、手際よく作業を進めていた。作業をする児童たちは「超楽しい。またやりたい」と話し、作業の楽しさを体感していた。
立澤理事長は「子どもたちが楽しんでいる様子が見れてうれしい。最終的には、塗装の仕事に興味を持ってほしいという思いがある。1116(いいいろ)塗装の日の事業として毎年公園を塗装しているが、CSR活動としてこれからも継続していきたい」と話す。
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滋賀賀県塗料商業会(青山茂理事長)は、10月27・28日の両日、滋賀県大津市立大石幼稚園において内装塗替えの指導を実施した。
同商業会では、毎年幼稚園を中心にボランティアを実施。塗料や副資材を無償で提供し、塗り方の指導を行っている。今年度の大石幼稚園では1階・2階内装の壁の塗装を実施した。作業は、27日午後1時から養生・下地調整・下塗りを行った。28日は中塗り・上塗りを行った。
使用した塗料はイサム塗料の「エアフレッシュ」で、防菌・防カビ・消臭・抗ウイルスの機能を持っつ。色名は「フラミンゴ」でピンク色だった。
作業終了後、保護者にアンケートを行い、以前は園内が暗くて汚れていたが、塗ったことで園内が明るくなった/これまで以上に園舎を大切にしたいと思った/塗装の経験ができて子供達も楽しんでいた。親子で楽しめた/事前に塗り方などしっかり説明があったので、作業は難しくなく、塗ることができた/仕上がった達成感と、やりだすと楽しくてとても思い出に残る一日だった/たくさんのスタッフが手伝ってくれて、安心して作業ができた/今回教えてもらった方法を生かして部屋の塗替えもやってみたい/色を塗り替えるだけでこんなに雰囲気が変わるんだとびっくりした、などの感想が寄せられた。