日塗装記者会見、新執行部スタート
日本塗装工業会は5月23日の総会後、午後4時30分から記者会見を開いた。今回は、記者からの質問に答えるという形式であった。
新執行部として、これから2年間で成果を出したい施策について問われ、「2年前に着任してから言い続けているのがロードマーケットである。それが核であり若手、外国人材、女性の技能者はどのマーケットも狙っており、熾烈な取り合いになっている。中でも我々業界が遅れているのがやはり外国人材、女性の部分だ。しかし、今年度初めて47支部の中から東京支部で3人の女性理事が誕生した。業界に魅力を感じ長くいてもらいたいことと、女性の感性や意見を取り入れ、現場を変えていきたいという思いがある。もう1つは、特定技能外国人の受入れ支援を始め新入会員は既に100社を超えた。今後も増えていくと思うのでそこをアピールし、処遇改善しながら進めていきたい」と回答。
けんせつ女子ビューティセミナーは継続していくのかとの問いに「全国1巡まで継続していく予定。女性会員との意見交換会も現在4支部で終えた。時間はかかるが、全国で続けていくために今年度も予算を組んだ。こちらも並行して進めていきたい」と述べた。
外国人の教育について具体的な方策はあるのかとの問いには「建設技能人材機構(JAC)と話し、6、8、10、12月にインドネシアの工業高校に職種説明会に行く予定。既に他の業界団体は始めており、どのように採用すれば安心して登録支援機関としてやっていけるのか等、我々もまさに今やり始めたところである」と回答。また、会員が増加傾向にある理由については「直近のアンケートによると、JACへの入会だけでなく、社会的信用を高めたい、ネットワークを構築したいとの回答が多かった」とのこと。やりたいことの柱として人材確保、処遇改善、情報発信の3つがあり、こうした広報活動の効果が増加に影響している可能性もあると述べた。