日本塗装工業会、京都でトップリーダー育成研修
日本塗装工業会(加藤憲利会長)は、「トップリーダー育成研修2024」を10月23日と24日の2日間、京都市中京区東堂洞院通御池上ル船屋町のハートンホテル京都で、39人が参加して実施した。
初日は午前10時からの開講式が行われ、あいさつに立った経営委員会の木村彰仁委員長=写真=は「このトップリ―ダー育成セミナーは既に20年以上にわたって日塗装の経営委員会のメイン事業として続けてきた。反省と改善を繰り返して現在の形ができあがっている。優秀な経営委員会スタッフが寝る間を惜しんで作り上げたさまざまなカリキュラムを準備している。どうぞ多くの成果を会社に持ち帰り、活用いただきたい。このセミナーの最大の目的は、カリキュラムを通じて今日参加されている皆様同士がこれから未来に向けてコミュニケーションをしていただき、同じ仕事をする仲間として歩んでいただくことを一番の目的としている。非常に短い時間ではあるが、有意義な時間にしていただきたい」述べた。
続いて若宮昇平副会長=写真=は「いろいろな情報が簡単に取れる時代であるが、それをどうつかんでどう自分達に生かすかが求められている。研修の資料を見ていただいたと思うが非常に厚い。これは経営委員会の皆さんが日頃は経営者であるけれど、無報酬、ボランティアで自分の経験知に基づいて作り上げた資料である。これ一冊あれば国土交通省の入札や、大規模マンションの入札が2日間の授業の中で勉強していただければ参加できるようになれる。縁あって皆さんが集まって研修を行い、その中から最優秀者や最優秀チームが決められるが、これは全く意図しない運命である。そのような中でどのように自分達の運命を決めていくかが重要である」とあいさつした。
その後、基礎講習としてANAビジネスソリューションの関谷友味子氏を講師に、アサーション研修を実施した。
午後からは、参加者はAコースとBコースに分かれ研修を受講した。Aコースは営業・管理(経営・経理)コースで経営後継者、幹部・幹部候補社員、営業担当、経理担当者などが対象。民間マンション、橋梁の改修工事を受注する。仕様書の説明を受けた後、見積書を作成し提出。発注を受けた後、見積原価や会社、現場にかかる経費についてグループディスカッションを行った。
Bコースは現場(職長・現場代理人)コースで職長や現場代理人、現場管理を目指す技能工などが対象。工事担当部門として、民間マンション、橋梁の塗装改修工事の施工計画書、実行予算書、リスクアセスメントを含む作業手順書などを作成した。