塗料塗装普及委員会、CCSセミナー基礎編開催
塗料塗装普及委員会(日本塗料工業会・日本塗料商業組合・日本塗装工業会で構成)は2024年度 CCS(Color Communication for Sales)セミナー「基礎編」を東西で開催。東京開催は6月13日および14日に東京都渋谷区恵比寿の東京塗料会館で、大阪開催は6月13日および25日に大阪市北区東天満の大阪塗料ビルで、1日目は会場での対面とWEB併用で行われた。
製販装から塗料色彩産業に関わる31人(内、カラーコーディネーター等の有資格者11人)が参加し、日ごろの営業・企画立案に役立てるべく、塗料・塗装・色彩の基礎知識や色彩設計の実践等、必要なスキルを学んだ。
今年で4回目を迎えた本セミナーでは、色彩産業に関わる製販装の営業・企画・技術部門において、色彩を活用した顧客とのコミュニケーション能力(コミュ力)を高めるための企画として実施。講師は塗料・塗装業界の現役カラーコーディネーター、実技面では主に日本塗装工業会の塗装技術者が務めた。
1日目は塗料・色彩・色彩設計の基礎知識を座学で、加えて色彩体験・配色実技について学んだ。2日目は色彩設計のポイント、調色・塗装実習、マンションの色彩設計演習を行った。なお、東京は1日目、大阪は2日目の終了後に情報交換会が組まれ、参加者相互で懇親を図った。
今回の参加者31人の内訳は日塗工関係者20人、日塗商関係者6人、日塗装関係者5人。アンケートでは、講義内容に対して「満足」が26人、「やや満足」が5人、講義内容の難易度評価は、「適当」が23人、「やや易しい」が5人、「やや難しい」が3人であった。 感想には、「自社の研修より短時間かつ内容が深いと感じた」「演習・実習で理解が深まった」「入社して初めて同業他社や販売店の方との意見交換で有意義であった」などの声があった。
本セミナーは10月に「応用編」を開催する。主催者は「本セミナーでは、今後もカラーコーティネーターのみを対象とするのではなく、『景観色彩設計』という素材を用いて、塗料・塗装業界においてのコミュニケーション能力、企画提案力を高めてもらえる内容で実施する」と話す。