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【決算】藤倉化成、増収で利益大幅伸長

藤倉化成(加藤大輔社長)は11月14日、2025年3月期第2四半期(中間期)の連結決算を発表した。 売上高は、前年同期比10・5%増の290億3千万円、営業利益は同41・8%増の7億2700万円、経常利益は同41・6%増の10億8400万円、親会社株主に帰属する中間純利益は同91・2%増の7億1500万円であった。
 
セグメント別業績では、コーティングセグメントにおいては、自動車向け塗料の国内の販売は、自動車生産台数が安定的に回復してきたことに伴い、需要が堅調に推移した。海外の販売は、引き続き北米、インドの販売が堅調に推移した一方、中国、欧州、タイの販売が低調に推移した。非自動車分野では、化粧品容器用塗料の販売が日系化粧品メーカーの販売不振により低調だった一方、ホビー用塗料の販売が堅調に推移した。この結果、売上高は同4・2%増の153億5800万円となり、営業利益は同3・1%減の4億9300万円となった。
 
塗料セグメントにおいては、新築用塗料は、引き続き主要顧客の受注が伸び悩んでいる影響を受け、需要が低調に推移した。リフォーム用塗料は、一部主要顧客にて西日本エリアのシェアアップ、塗装物件の増加により、販売が堅調に推移した。この結果、売上高は同4・1%増の57億4900万円、営業利益は同89・7%増の9800万円となった。
 

電子材料セグメントにおいては、車載向け製品の需要が低調に推移した一方、PC・カーナビ関連製品の販売が堅調に推移した。電子部品関連市場は回復傾向が続いた。この結果、売上高は同20・7%増の19億4300万円となり、営業利益は4300万円(前年同期は営業損失7300万円)となった。
 
化成品セグメントにおいては、トナー用樹脂や電荷制御剤に加え、電子部品用粘着剤や新たに開発したUV剥離型粘着剤の販売が好調に推移した。メディカル材料分野では、糖尿病診断薬は前年並みの売上を確保したが、原料ラテックスの中国での販売が低調に推移した。この結果、売上高は同10・3%増の23億400万円、営業利益は同271・2%増の6200万円となった。
 
合成樹脂セグメントにおいては、北米向けのアクリル樹脂原料の販売が大きく伸長した一方、リチウムイオン電池用製品の販売は第2四半期に入り市場が鈍化したことにより低調に推移した。この結果、売上高は同59・3%増の36億7500万円、営業利益は同293・6%増の3千万円となった。