ビックケミー・ジャパン、PFASフリーの添加剤
2023.12.07
環境負荷低減はカーボンニュートラルとともに技術開発の主要課題である。ビックケミーではPFAS問題に対応してフッ素フリーの添加剤の開発を進めてきた。
塗料分野では表面保護やスリップ性向上に用いられてきたPTFE系を、PP系ワックスで置き換えている。「CERAFLOUR 1050」「同1051」「同1052」は粒子径の異なる品ぞろえとなっており、塗膜の表面保護に有効である。
また、再生産可能の視点から、バイオベースの添加剤として開発された「CERAFLOUR 1003」「同1004」はトウモロコシでんぷんを原料とし、艶消し効果やソフト意匠の機能を有する。水性材料向けではヒマワリ油変性品「AQUACER 570」が撥水機能をもたらし、木部等に有効である。
消泡剤においても、フッ素変性フリーで有機変性シロキサン系の「BYK‐1810」「同1811」「同1815」「同1816」「同1818」「同1797」が溶剤系消泡剤として開発された。弱溶剤塗料から印刷インキまで、さまざまなシステムに対応できる。またバイオベース比率100%の「BYK‐1740」、同65%の「BYK‐1745」が水系用消泡剤として上市されている。加えて「BYK‐1740」は生分解性を示す。
同社では、再生産可能な原料やエネルギーの使用とともに、持続的成長を見据えた塗料開発に役立つ添加剤の開発を進めている。
℡03・6457・5501