BASFの 無塗装のポリアミド樹脂、トヨタ自動車内装部品に
BASFは3月22日、自動車内装・高光沢部品用に展開している特殊ポリアミド Ultramid®Deep Gloss が、トヨタ自動車の新型プリウスの加飾部品に初めて採用されたと発表した。
この無塗装原着材料を使用することにより、溶剤を使用した塗装工程を省いたCO2排出量削減につながる。製品は、高光沢の外観品質を実現し、耐薬品性について優れており、高濃度の消毒液がかかった場合でも外観品質を損なうことがない。ポリアミド樹脂は成型時の流動性が高いため、部品設計をする際にこれまでとは異なる質感と造形を組み合わせることができる。表面にシボ加工を施すことで視覚・触覚に訴えるデザインにすることも可能となる。
BASFパフォーマンスマテリアルズ事業本部 アジア太平洋地域統括本部トランスポーテーション部門バイスプレジデントのデズモンド・ロング氏は、「Ultramid? Deep Glossは、BASFがドイツの本社で販売を開始した直後に、サステナブルなソリューションとしてトヨタ自動車に紹介された。そして長期間にわたる開発の末に、アジア太平洋地域で初めて実際の車での製品化を実現した。これは、トヨタ自動車、東海理化、BASFの3社による緊密な連携の成果である」と述べる。