大日本塗料、水性ふっ素樹脂塗料を上市
大日本塗料は、戸建てや小規模集合住宅向けに多く採用されているサイディングボードの美観を向上した上、塗り替えサイクルの長期化を実現する水性ふっ素樹脂塗料「EXTRAアクアフッソ」を発売した。
従来、シリコン系仕上げが中心であったプレハブ住宅の窯業系サイディング材の新築時塗膜は、2005年頃より高耐候性仕上げの無機、ふっ素、光触媒等のコーティングが用いられ、初回の塗り替えは15年~20年と大幅に伸長している。一方、このような次世代の外壁仕上工法は、難付着性基材といわれ、リコート性(再塗装)が課題になっている。こうした基材に対して安定した付着を得られることはもちろん、施工時の臭気や健康面への配慮も求められていることから水性塗料が要望されている。また、ふっ素樹脂塗料は、長期耐候性に優れるが、塗料価格が高いという面もあった。
同社では、こうした課題を解決できる次世代塗料として「EXTRAアクアフッソ」を開発したものである。特長としては、超耐候性、高耐久性を発揮する塗膜性能を持ち、水性でありながら弱溶剤形以上の光沢保持率を有している。水性なので非危険物であり引火性の心配がなく、水道水で希釈でき、溶剤含有率は9%以下。施工時の近隣住民や居住者の臭気による不快感を軽減する。さらに、防かび、防藻性があって汚れにくく、建物の外観を長期間保持。レベリング性(平滑性)に優れ美しいつやが出せる。
また「マイティ万能水性シーラー」を下塗りに使うことで、アルミニウム、ステンレス、ガルバリウム鋼板、FRP、高耐候性サイディングボードなど多くの基材に使える。用途は建築物のモルタル、コンクリート、各種ボード、鉄部、木部等の新設および塗り替え。容量は15kgと4Kg。色は白および各色。光沢はつや有り、7分つや、5分つや、3分つやがある。
定価は8万円(1缶/15㎏セット当たり)。
初年度の売り上げ見込みは年間0・8億円、3年後には2・4億円を目指す。
問い合わせは同社の全国営業所(http://www.dnt.co.jp/company/office/)まで。