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東日本塗料、水系油面用プライマー再発売

東日本塗料は、昨年101日に新発売した「フローン水系油面用プライマー」をリニューアルして92日に再発売した。油面用は業界でも溶剤系が主であったが、同製品は、ユーザー・施主からも要望の高い低臭の水系タイプだ。従来の油面用プライマーは、油を多く使用する工場などで多く採用されてきたが、屋内、特に食品工場などからは、「臭気が気になる」といった声が多かった。

この度、その低臭・水系タイプはそのままで、顧客の声を反映させ、更なる品質向上を目指し、リニューアルして再発売することになった。旧塗膜や下地の選択性はそのままで、「プロ用塗料は業界・大規模改修向け」といった従来のイメージを覆すべく、使い切りやすい容量に変更した。小容量のセットは、旧タイプより小さく、小規模の改修でも使いやすい2.8㎏セットに、大容量のセットは、可使時間内に使い切ってもらいやすい8.4㎏セットとした。 

また、一部顧客から作業性について改善要望もあった。そのため、樹脂組成の改良と粘度調整を行うことで、顧客の要望に応え、なめらかな塗り心地が得られるようローラー作業性を向上させることで塗りムラを抑制させた。その上で、薄膜トップコートをよりきれいな仕上がりになるよう、そして油潤コンクリートへの密着性をさらにアップさせた。そうすることにより、「プロ用塗料は使いづらい」といった印象を変え、「より使いやすく身近に感じてもらえる」塗料に生まれ変わった。

なお、トップコートには電動撹拌機を使用せず簡単に塗装可能な「フローンヌルサット」を併せることで、より“簡単”が際立つ塗装仕様を組むことができる。

東日本塗料は、人手不足による問題解消のための塗装の簡便性や、使い勝手の向上のための環境に配慮した新商品を今後も投入していく予定とのこと。また、業界全体の働き方改革やイメージアップのための製品開発・業界への働きかけについても注力していく。
<『塗料報知』第4260号(2019年9月17日号)5面掲載>

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