東日本塗料、抗菌シリーズを積極展開
新型コロナウイルスを背景に公衆衛生の意識が高まる中、東日本塗料は、抗菌性能を持つ製品を整理した「抗菌シリーズ」を積極展開している。6月には統一のカタログを作成し、内装用1製品、床3製品を取り揃える。内装用の環境配慮型超低臭水性反応硬化型塗料「アクアレスメル抗菌」は、VOCフリーの抗菌機能を持つ塗料で、有名製菓メーカーなどの施工実績を持つ。その抗菌性は、大腸菌や黄色ブドウ球菌など第三者機関の抗菌効果試験での実証済みである。抗菌効果だけではなく、手垢など汚れがつきにくい低汚染性や、防藻・防カビ性も長期間効果を維持する機能を付加させている。
また、臭気の原因物質を独自の技術で取り除き、施工時から乾燥後まで、臭気がほとんど気にならず塗装ができる。さらに、調色対応可能範囲も幅広く、「欲しい色が出るから」と引き合いがあることも多い。健康リスクを下げることのできる「アクアレスメル抗菌」は、病院やホテル、保育園、住宅などの施工に適している。
同社主力の床塗料分野では、硬質ウレタンの「フローンフルトップ抗菌」、エポキシ厚膜の「フローン50抗菌」、エポキシ薄膜の「ソルエポ抗菌」とニーズに応じ、幅広くラインアップしている。中でも、フローンフルトップ抗菌は、耐熱性、低臭性、耐薬品性、耐衝撃性に優れた製品であり、抗菌機能を評価された例では、食品工場などの施工実績がある。
こうした抗菌シリーズについて担当者は、「抗菌塗料のカタログの問い合わせが増えてきている。現在は、認知度アップに準備しているフェーズ」と話す。
℡03・3693・0851
<第4297号(2020年9月27日号)建築リフォーム特集 掲載>