特集 工業塗装にオール水性「環境」重視の塗装仕様
工業塗装の現場で環境対応というと粉体塗装がまず思い浮かぶが、上塗りから下塗りまでをオール水性工法の確立を提案しているのがイサム塗料の1液型水性塗料「アクアシャインGA」である。
同製品の特長は速乾性・高光沢で、さらに作業者の安全を考慮した非危険物の1液型水性塗料にある。速乾性では、アクアシャインGAは乾燥性に優れた新設計特殊エマルジョンを採用しており、一般水性塗料の50%の時間で塗膜を形成する。また、一般フタル酸系塗料と比較しても作業工程上同等の乾燥時間を保持する。
日本の工業塗装分野ではラッカー系・フタル酸系塗料の使用が多く、理由として「1液型のため作業性に優れる」「安価である」などが挙げられてきた。しかし、今後は法規制の強まりや周辺環境との調和、さらには働く現場の環境改善に水性化の流れも視野に入れる必要が迫っている。
イサム塗料では、塗装現場の改善を含めた「環境」を1番に考えた工業向け塗装システムの提供により、各種法令規制(特化則・PRTR法・RoHS指令)等に対応した各種下塗材をラインアップしている。また、前述のオール水性仕様は、アクアシャイン専用水性下塗材「アクアシャイン メタルプライマー」を使用することで実現できる。
このように、溶剤系塗料から代替の可能性を持つ塗料であり、今後の水性化に貢献することを目指した製品である。
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