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鹿島と日機装、感染対策の空調システム

鹿島と日機装は、感染対策に配慮した空調システム「Stela UVC」(ステラ ユーブイシー)を共同開発し、このたび製品化した。

空調システム概念図

 

「Stela UVC」は、ダクト接続型の深紫外線2LEDユニットを組み込んだ空調システム。ダクトを通じて循環する空気に深紫外線を照射して空気中の細菌・ウイルスを除去し、室内の空気を清浄化する。
 
一般的な大型建築物の空調システムは、空調機やフィルタ等をダクトで接続し、これらに室内空気を循環させることで、温度調節や塵や埃の除去を行う。これに対し「Stela UVC」は、その過程に深紫外線LEDユニットを組み込むことで、循環する空気に深紫外線を直接照射。空気中の細菌・ウイルスを除去し、室内の空気を清浄化する。
 
同製品は、日機装が製造し、深紫外線LEDのリーディングカンパニーである同社が定めた高い品質基準を満たす深紫外線LED「SumiRay?」を搭載。同社がこれまでに培った深紫外線LEDモジュール開発の知見やノウハウから照射効率の高い設計を実現し、効率的に細菌・ウイルスを除去する。
 
深紫外線LEDユニットはダクト接続型であり、空調機の仕様に縛られないため、設置位置の自由度が高く、新築・改修工事を問わず導入できる。導入効果の高い建物の使用用途としては、多くの人が長時間滞在する会議室や容積の小さい個室が挙げられる。
 
鹿島は、空調設備設計の豊富なノウハウを活かして、同製品の機能を最大限に引き出す配置計画や台数選定を提案。すでに複数の案件において「Stela UVC」の採用に向けた計画が進められている。