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カナヱ塗料 、画期的な船舶用水性塗料

カナエ塗料は2022年7月、画期的な船舶用水性塗料「ALQUA SHIPシリーズ」および塗着効率アップと産業廃棄物の削減が可能な「水性塗装システム」を発表する。

「ALQUA SHIPシリーズ」重防食タイプは、造船所の協力のもと、塗装現場における塗装作業性を追求し、厚膜塗装でも卓越した塗膜乾燥性が認められた。これにより、塗装工程を延長することなく、大幅なVOC削減を実現し、船舶および施工周辺の有機溶剤に伴う臭気問題が劇的に改善される。また、上塗り・上下兼用タイプでは、スムーズな調色が可能な体制を整え、顧客の指定色でも省リードタイム化を実現している。

一方、「水性塗装システム」は、塗装機・素材メーカーの協力のもと、顧客に最適なシステムを開発している。これにより、作業環境の改善のための塗着効率アップや産業廃棄物の削減が期待でき、SDGsを含め、お客様の環境対策に貢献できる提案を可能にしている。
 
持続可能な社会の実現を目指す環境対策(SDGs・ESGなど)が、企業活動において重要課題とされるなか、カナヱ塗料は、2021年「安全はすべてにおいて優先する」をキーワードに、お客様の“環境・安全・健康”を最重要課題とし、ペイント・テクノロジーの視点から新たな取り組みをスタート。同社は、これまで培った工業・車両および建築用塗料の技術を展開し、VOC削減・作業環境の改善を目的に「船舶用塗料の水性化」実現のための技術開発を進めてきた。昨今、造船・船舶市場は、温室効果ガス削減、海洋生物の越境移動、マイクロプラスチック問題など、多くの環境課題に直面している。同社は、環境保全・省エネルギー化・高機能化など多様化するニーズに応えるため、お客様とのパートナーシップを構築するとともに、更なる技術革新と開発研究を行い、新しい時代の価値観を提供していく。