関ペ、AIカラーシステムを全国販売へ
2017.02.05
関西ペイントと関西ペイント販売は、自動車補修用次世代型カラーセンサー調色システム「AI(アイ)カラーシステム」を1月30日より全国一斉に本格的に発売すると発表した。
システムは、AIカラーセンサー(多角度分光測色計)、AIカラーナビ(タブレット端末機),AIカラースケール(計量秤)の三つの機器で構成されている。特長は使う人の立場に立った操作性と便利性の追求。標準化によって誰もが同じ品質で作業時間も削減できる。調色回数は5回から2回に、作業時間は約60%削減する。
調色のフローは、計算式の改良と熟練者の調色ロジック導入で近似値配合を指示し、1回目からターゲット色に近づける。さらに微調整したい場合の配合補正も機械が指示してくれるので、誰でも作業することができる。調合結果を自動的に蓄積、使用頻度に応じて検索対象配合数が増加する。関西ペイントデータベースと接続することで、常に最新情報の入手が可能。登録した配合はデータ共有が可能。タブレット端末と分かりやすい画面構成で操作が簡単。さまざまな便利機能を搭載している。
最近のボディショップの課題は人材の確保。人手不足がますます厳しくなってくることが予想されている。また調色作業は熟練者に依存しており、新人との作業品質や作業時間に大きなバラツキがある。AIシステムを導入することによって、標準化が可能となり熟練者でも新人でも同じように調色できるようになる。同社では、人手不足対策、生産性向上に貢献するシステムとして大きな期待をしている。