コーベックス、有機溶剤リサイクルでSDGs対応に寄与
コーベックスは、昭和44 年創業の50 年に近い歴史の老舗企業。神戸空港の近くでアクセスの便利な場所で先端医療の理化学研究所や京コンピューターが設置されている一画に、同社の本社工場がある。ポートアイランドという場所は2,000 社以上集合する日本有数の産業区域であり、その近辺に大学等立地している。その場所で生産される有機溶剤のリサイクル装置の未来は輝かしく、地球環境の浄化に貢献する事を優先しているとのことだ。
注目製品 ドラム缶からドラム缶への連続蒸留が可能 真空蒸留回収装置
真空蒸留回収装置CA-800 シリーズの自動車の塗装現場で発生する大量の有機溶剤のシンナーを蒸留回収して、生産ラインに戻して再利用する技術は確立された。 24時間連続運転を実施しており、この技術は他の分野で実行済。ユーザーの評価はシステムが優秀な事と併せて性能、純度が良いと評価されているとのことだ。
製品特長は次の通り。
①真空減圧下での低温処理は、含まれる不純物の熱分解が抑えられるため、精度の良い再生液が回収できる②ドラム缶からドラム缶への連続蒸留が可能③安全性には特に配慮した設計の防爆仕様④回収液の溢れ防止のために回収液オーバーセンサーを標準装備⑤各種インターロック機能も標準装備、温度管理は2 種類の独立したセンサーで管理している⑥異常信号は、ランプ点灯で知らせる
新製品 小型蒸留回収装置で溶剤リサイクル
小型蒸留回収装置18L 缶、15L 廃シンナーを投入して直接蒸発、蒸留させる製品。18L 缶の天板のコーナーに三角形の切込みを作って蒸発しやすいようにすることを特長とする蒸留回収装置となる。特長は故障しにくいこと。純度が高いと評価されている。
<ユーザー稼働実績の結果>
同社が多数のユーザーにおける稼働実績から得られた分析によると、2012 年から2019 年の8年間で処理した廃溶剤の累積量は1 万1,800t で、廃棄物の減容化を達成した。この廃溶剤から9,500t の有機溶剤を回収として再利用している。これにより、累積8 億1,500 万円のコスト削減を達成。さらに、削減できた二酸化炭素の量は4 万1,500t で、地球温暖化対策にも貢献している。
創業50 年という、半世紀の節目が迫っています。静脈産業の一環としてリサイクルの拡販を目指し、シンナー、アルコール等の有機溶剤を燃焼処理したりせずに再利用を促す。また、独立行政法人国際協力機構(JlCA)の支援を受けて東南アジアに役立つために努力しているとのこと。
【問合せ先】
コーベックス株式会社
〒650-0047 兵庫県神戸市中央区港島南町4-2-12
資料請求は営業部・松原までご連絡ください。
TEL:078-303-2501 FAX:078-303-2400
E-mail:eigyoubu@kobex.co.jp
Web:http://www.kobex.co.jp/