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Material Doors、塗料製造のDX 適合溶媒や精製方法を提案

塗料製造における開発の短縮とコスト削減に導くソリューション提供を本格展開しているのが、Material Doors(大阪・白瀧浩志代表)だ。同社のミッションは、「材料開発における各プロセスをデジタルで繋ぎ、圧倒的な開発期間の短縮を実現すること」とし、開発技術者支援の第一歩として、開発の目的に応じた、溶媒や精製方法を提案するクラウド型ソフトウェア「SoluVision」を展開している。既にインク業界大手に顧客を持ち、上市以降引き合いが増えている。また、学術研究機関との連携も進んでいる。

SoluVisionは、ある特定の材料の溶解性に優れた溶媒探索や、材料同士の相性の評価に役立つソフトウェア。これまで、「適切な溶媒の検討は、単純作業で手間がかかる」「添加剤が分散せず、試行錯誤に時間が取られた」等、開発の現場で大いに聞かれた声だ。物理理論と情報科学を駆使した同ソフトを活用すれば、ノウハウのデータ化を低コストで実現する。データベースにデータ化された溶解度パラメーターを用いて、単一・混合溶媒を合わせ約20万通りの溶媒の中から、適切な溶媒を提案する。さらに、特定化学物質障害予防規則などの法規制物質を除いての探索も可能で、製造プロセスに合わせた溶媒の選定を支援する。

「SoluVision」のソリューションイメージ


ベテランの塗料技術者の中には、経験からある程度分散性などは推測できるが、配属されて間もない技術者において大いに役立つことだろう。さらに、ベテラン技術者のノウハウを電子データとして情報管理できるため、重要な結果のデータを社内に貯めこむことで、実験の重複なども防げる。全データはアプリ上で管理ができるため、塗料製造開発のDX化が進むはずだ。

これまでに、化学材料に適した溶媒検索や精製方法を提案する競合ソフトウェアは既に展開していたが、そのソフトを使いこなすために専門性が求められ、使いにくい現状があったそうだ。そこで、代表の白瀧氏は「直感的に操作ができる計算・分析・データ管理までを一括で支援するパッケージ商品」を目指し、ソフトウェアの開発を進めたと言う。コスト面でも、1ユーザー9万6800円~(税込/年額)等の費用を抑えたサービス展開も魅力的だ。

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11/8(金)14:30~塗料報知取材
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