根上工業 、硬さ解消した中空粒子開発
根上工業(石川県能美市・ 西田武志代表取締役社長)は、 ウレタン 架橋微粒子 を ベース とした 中空粒子製造技術を開発し、製品名「アートパール®H 600T」 として、5月から市場展開を開始した。
これまで、内部に空間を持つ中空粒子は、軽量・断熱・光拡散性の特性を有し、電気電子・建材分野で応用されてきた。 しかしながら、シリカやアクリル樹脂 などの硬質素材を使用した既存の中空粒子は 硬くてもろいという課題があった。
同社は、 独自の重合法 を駆使して、シェル材料殻に高靭性・高強度の架橋ウレタン樹脂を適用し、中空粒子特有の特長を活かしたまま、 取り扱い性の向上を実現させている。想定用途に屈折率を活かした光学部材・塗料、断熱性を利用した建材、低誘電性を応用した電気電子用途がある。