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ロック、粉体塗料に艶消しの白・黒追加

ロックペイントの工業塗料分野は、粉体塗料のユーザーの新規獲得等により好調が続く。コア製品である「タフロックシリーズ」の「タフロック(常備色)」は今年6月に〝艶消しホワイト〟と〝艶消しブラック〟の2色をラインアップ。特殊色、特殊色メタリックなど全20色となり、顧客のニーズに応える。  

タフロックは、光沢が良く仕上がり感が良いため、鋼製家具などの屋内用途から、耐候性の特長を活かした屋外用途まで幅広い製品に使用されてきた。新色を加えたことで、さらに採用が広がりそうだ。また、タフロックシリーズの中で「タフロック7000番級」は、低温効果型ポリエステル樹脂系の粉体塗料である。同製品は、低温焼付(160℃×20分)で硬化するためエネルギー消費が少なく、コスト削減に寄与する。通常のポリエステル粉体塗料に比べて被塗物温度でマイナス20℃も低減が可能である。このことは、粉体の特長であるVOC削減とCO2の排出低減を同時に貢献する製品ともいえる。また、ブロック剤を使用していないため、煙やヤニおよびPRTR指定物質を低減できる。

屋外の防食性能を求める被塗物に対しては、「タフロックジンクリッチパウダー」がある。同製品は、亜鉛めっきや無機ジンクリッチペイントと比べても劣らない耐食性を持つ。このため、高防食性能が求められる塩害地域の環境下で使用される配電盤や空調機器等の下塗りやガードレール、照明ポール、ネットフェンスで使用が広がっている。また、塗装方法は、コロナ静電ガン、トリボガンのいずれの方法でも塗装可能で、帯電方式を選ばない。