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信越化学工業、 建材表面のコロナ低減

信越化学工業は、住宅やビルの建材用途を想定した抗菌・抗ウイルス機能を有する無機薄膜コーティング液「TersusRN(アール・エヌ)」を開発した。

抗ウイルスコーティング液 Tersus🄬RN


Tersusシリーズは、同社独自のシリケート成分で建材意匠を阻害しない自然な仕上がりの透明薄膜を形成するコーティング液である。その新たなラインアップとして、今回開発した「Tersus?RN」は、抗ウイルス性が実現できる酸化チタンおよび銀の2種類のナノ粒子を活性成分とした。

外部試験において、同製品を塗布した表面で新型コロナウイルス(SARS‐CoV‐2)に対し99・94%の抑制効果(R=3・2)という高い抗ウイルス性が実証されている。また、一般的な抗菌・抗ウイルス性能についても、抗菌製品技術協議会(SIAA)の認証を取得している。さらに、水性のコーティング液であり、有機溶剤系で問題となる塗布作業時の臭気や人体への影響の心配がない。
 
用途として、オフィス・病院・公共施設・介護施設・自動車や鉄道車両など、不特定多数の人流がある環境における建材への使用のほか、各種住宅用建材向けのコーティング液としても使用できる。
 
℡03・6812・2340