旭サナック、デュアル電界方式粉体塗装が好評
2017.08.27
旭サナックは、新しい荷電方式、デュアル電界方式を採用した「Ec’Corona-X(エコロナエックス)シリーズ」を発売し市場から好評を得ている。
これまで粉体静電塗装で一般的なコロナ帯電方式ではガンの印加電圧を上げると、塗着効率は向上するが、静電反発が生じやすく塗膜の仕上がりが低下する傾向があった。従来はこの静電反発の抑制にフリーイオンを除去するアースリングを装着し塗膜の平滑性を確保していたが、被塗物に対する静電効果が弱くなり塗着効率は低下していた。
その問題を解消するため開発したデュアル電界方式は、デュアル(二重)電界を形成することにより、効率的な塗料への帯電を行うと同時にフリーイオンを抑制させ、塗料使用量削減につながる高塗着効率と塗膜面を平滑に保つ静電反発抑制の両立を可能とした。
その効果は、電圧DC―80kVでも同社従来機のDC―100kVに比べ塗着効率を最大約10%向上させながら、肌荒れの無い美しい仕上がりを実現、さらに、高電圧発生器の小型化が可能となり、特にハンドガンでは操作性を大きく向上させた。
同社は今後も現行技術に甘んじることなく、環境負荷低減、品質・生産性向上、コスト低減などユーザーニーズに応えるべく、さらなる改善・改良を積み重ねた塗装機開発に注力してゆく。
℡0561・53・1213